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諏訪子の話(中)

さぁ諏訪子の話も中盤になりました。
今回オリジナルキャラとして「東風谷 鈴」と言うキャラを登場させているのですが彼女はいったいどういった立ち位置になるのか。
そしてついに諏訪子の前に神奈子様が登場します。
今回の話は諏訪子と神奈子が出会う頃をテーマに作っています。
毎度のことながら誤字・脱字があるかもしれないって事ですね。


もしそれでも読んで下さる方がいるのであればそのままお進みください。







それから何年か過ぎた頃。
鈴は未だに諏訪子と共に住んでいた。
「鈴、ご飯食べた?」
「はい、ちゃんと食べましたよ」
 鈴の年齢は18になり、村の人々から「神の子」として崇められていた、理由は彼女の言う事は百発百中あたるからだ。
 あの子が怪我をする、雨が降る、嵐が来るなど、最初は気味悪がっていた村人だが今は誰も居ない。
 理由は簡単、全ては諏訪子が言ってた事だからだ。
 鈴は諏訪子の言う事を村人に伝えただけ、ただそれだけの事だった。
 そのせいか昔より祠に参拝に来るものは居なく、一日で来る参拝者も両手で数える程度の人しか居なくなっていた。
「今日は夕方から雨が降るから洗濯物は早めに引っ込めなさいね」
「分かりました」
 優しげに笑う鈴を見て諏訪子は昔の事を思い出した。
 自分のせいで鈴の母親を自殺においやった事、今でも諏訪子の心の中で深い傷を残している。
 そんな時だった。
 トン、トン
 玄関の扉を軽く叩く者が居た。
「鈴、居るかい?」
 男の声がする。
「おっと私はお邪魔かな?」
 そう言って諏訪子は自分の祠に帰ろうとする。
 鈴は顔を赤くして諏訪子の肩を軽く叩く。
 まるで母親と娘の様な光景。
 楽しみと苦しみが諏訪子の心の中に浮かび上がる、けれど諏訪子はあの日、鈴と一緒に暮らすと決めた日からある事を決意していた。
 本当の母親の分まで鈴を可愛がって、しっかり育てる事。
 それが諏訪子の出来るただ一つの罪滅ぼしだった。
「私が外に出るから諏訪子様はのんびりしてて下さいよ」
 そう言って出て行った鈴の背中をただ見つめる諏訪子。
「ふぅ、いつまでも続くと良いな」
 諏訪子はそう言って笑う。
けれど諏訪子の気持と裏腹にそんな日常も長く続く事は無かった。
 …………
 ………
 ……
 鈴が結婚し、子供を産み、少し過ぎた頃。
 諏訪子の予想が少しはずれる様になった。
「どうしたんですか諏訪子様?」
 鈴が子供をあやしながら諏訪子に聞いてきた。
「多分だけど村人たちの私への信仰心が無くてってきてるからだと思うわ」
「そんな事無いですよ」
 諏訪子の答えに鈴は反論し、その理由を諏訪子に話す。
「だって私いっつも村人に「ミシャグジ様を束ねる洩矢の髪の信仰心を忘れるな、さもなくばお前たちに祟りが訪れる」って言ってますから」
 その言葉を聞いて諏訪子に疑問に思い始める。
「少し外に出て考えて来るわ」
「はい、お気を付けて」
 家から出て行く諏訪子にそう言って鈴は優しく微笑んだ。
 諏訪子は夜の森を自分の祠に向かって歩く。
 今では水も濁り、ツタの絡まった祠へ。
 森を抜けた諏訪子の視界に月明かりに照らされた祠が移る、けれどそこには見慣れない影が一つ。
「こんな汚い祠にこの国の王が住んでるとは情けないもんだ」
 祠を見ながらこちらを向くその影は諏訪子を見ながら口を開く。
「なぁ、アンタもそう思うだろ?」
「貴方誰?」
 その人物の事を警戒する諏訪子。
 徐々に諏訪子に近づいて来る影、赤い服、頭と背中にはしめ縄、豊満の胸の中央に鏡を付けた人物。
 諏訪子にはそれが誰だか分からなかった、けれどこれだけは分かった。
 自分と同じ神だと言う事だけは分かった。
「私の名前は八坂神奈子」
 そう言って近づいて来る神。
「この国を貰いに来た」
 警戒をとかない諏訪子にしびれ切らしたのかそう言いながら突然神奈子の背後から大きなしめ縄の着いた丸太が諏訪子めがけて飛んできた。
 すぐさまそれを避け鉄製の輪を両手に出し応戦した。
「うむ、やるね」
「何が目的?」
 神奈子を睨むながら諏訪子は距離を取る。
「な~に簡単さ、この国を貰いたいだけさ」
 神奈子はあっさりと自分の目的を話した。
「今のこの島は小さな王国で島自体を分裂させている、私はそれが納得いかなくてね。だから私はこの島を一つの王国『日本』にし私がおさめる」
 そう言って意気込む神奈子を鼻で笑う諏訪子
「そんな事出来るわけないじゃない」
「この国で最後と言ったらお前は信じるか?」
「信じるわけないじゃない」
 それを聞くと神奈子は不気味に笑い片手を天に向けて伸ばす。
 すると神奈子の頭上に多くの丸太が現れ空をおおった。
「これでも信じないか?」
 諏訪子はそれを見て驚く事はしなかった。
 逆に両手に持っていた鉄製の輪をお手玉の様に操り始める。
 すると徐々に輪の数が増えて行く、2個が4個に、4個が8個に、それがドンドン繰り返されいつの間にか片手では持ちきれないほどの量になっていた。
 諏訪子はそれを何も言わずに空をおおう丸太めがけその輪を投げ始めた。
 それを見て神奈子はすぐさま上げた手を振り下ろす。
 すると丸太は諏訪子めがけて降っていく。
 丸太は宙で輪ぶつかりあい無残に粉々になる。
「まぁ信じても良いけどこの国は渡せないわよ」
 形勢逆転と言わんばかりに諏訪子は言う。
 そして投げられた輪は神奈子に向かって落ちて行く。
 諏訪子はさらに追い打ちをかける様に正面に居る神奈子に向かって投げる。
 けれど神奈子はそこから微動だにせず、いつの間にか手には細い植物の蔓を持っていた。
 そしてそれを鉄の輪に向かって蔓をかざした
 すると神奈子を中心に鉄の輪が錆びてボロボロになって行く。
 それを見て諏訪子は驚きを隠せなかった。
 目の前の敵の余りにも大きい神力の差に諏訪子は愕然とするしかなかった。
「どうだい?これでもこの国を明け渡す気は無いのか?」
 先ほどまで小さな存在として見ていた神奈子が今では余りにも大きく見えた。
「もしかして私の予想が外れてたのも貴方のせい」
「さぁね」
 そう言って笑う神奈子の顔を見て諏訪子は敗北を確信した。
「……………私の負けよ」
 諏訪子は小さな声でそう呟いた。
 …………
 ………
 ……
 神奈子が国をおさめて一週間がたつ。
「なんだ、この国の奴は」
 畳の上であぐらをかきながら苛立ちを隠せない神奈子。
「皆『ミシャグジ様』の祟りが怖くて新しい神を受け入れられないのよ」
 諏訪子がそう言って退屈そうにあくびをする。
「なら何でお前の祠はあんなに荒れていたんだよ」
「それなら鈴のお陰ね」
 そう言って諏訪子は遠くて料理をしている鈴を見る。
 神奈子も鈴の方を見る。
「鈴には貴方の事が見えてないみたいだけどあの子が今一番この国で信仰を収めてる人物よ。まぁ私の言葉をそのまま村人に伝えているだけなんだけどね」
 それを聞き神奈子は少し納得した様な顔をして頷くと何かを思い付いたのかそのまま外に飛び出した。
諏訪子も後をつける。
外に出た神奈子はその場で片手を天にあげる、すると頭上の雲は渦を巻き風が拭き始めた。
 雨が降り、風が強くなり、それは嵐になった。
「それなら取り返せば良い」
 諏訪子には言っている意味が分からなかった。
「あんな何も出来ない人間から信仰心を取り戻せば良いだけだ」
 それを聞き諏訪子は慌てる。
「ちょっとやめなさいよ、これは私が自分でやってる事なんだから他人の貴方が口を出さないで」
「もうこの国は私の物だ」
 神奈子は諏訪子に向かって怒鳴る。
「だがこの国の者は『ミシャグジ様』を恐れ誰も私を信仰しようとはしない、だからお前に返す」
 「じゃあ何でこんな事するのよ」
 それを聞いた途端神奈子は諏訪子の襟を掴み持ちあげる。
「ただ、お前しか見えない人間が神と同等の扱いを受けている事が私には腹立たしくて仕方がないからだ。」
 そう言って諏訪子を投げ飛ばす神奈子。
「お前はこれからこの国では『守矢(もりや)』として人々から信仰を集めて貰う、そして影ながら私に力を貸せ、私は山の神としてこっそりと君臨させて貰う」
 いつの間にか村の方が騒がしくなっているのを諏訪子と神奈子は気付く。
「さぁ、信仰を集めてこい。守矢よ」
 諏訪子は渋々その場から立ち上がり鈴の元に急いで向かう。






以上
本当は神奈子が連れて来た新たな神と諏訪子が融合し、
『守矢』になるのですがそこはあまり今回の話では要らない所なので、
小説の分としては書いていません。
あと背中のしめ縄は蛇を表しているのですがその説で、
「人々のミシャグジ様に対する恐怖に対抗するため、脱皮を繰り返す蛇の姿から再生を示しているのと同時に、蛙を食べる生き物として諏訪子への勝利を喧伝するという目的でもある」
と言うのがあるですが今回は前者の、
「人々のミシャグジ様に対する恐怖に対抗するため、脱皮を繰り返す蛇の姿から再生を示している」
を重点的にとらせて頂いたため諏訪子と会う時にはすでに背負っている事にさせて頂きました。
けど最終的には後者の事もストーリー内で書くのであしからず。

さて次はクライマックスです。
次回も楽しみにしながら待っててくれると嬉しいです
では皆さんご機嫌よ~
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会計 キリュウ

Author:会計 キリュウ
会計 キリュウ ・・・絵描き&コスプレーヤー&売り子
一言:頑張れ自分
   目指せ画力アップ
   そのために描きまくれ!!!!
   イベントは東方関係出まくってます^^ 

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