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永夜小説第一弾 妹紅編 第三章

時間に暇があったら読んで下さい
昨日の続きっす


現在の制作状況
リグル・・・完成
ミスティ・・未完
 慧音・・・未完
 てゐ・・・未完
優曇華・・・未完
 永琳・・・未完
 妹紅・・・75%完成


さてここからはいつものお願いです

注意事

もし読んでくれる方がいましたら
誤字脱字などがあります
それでも読んでくれるなら
嬉しいです
キャラ崩壊があると思います
注意してね






~第三章 変化~
 妹紅の振り下ろしは手はルーミアの頬をカスリ地面に突き刺さる。
 ルーミアは眼をパチクリさせて妹紅を見た。
「よくよく考えると私も化け物だ」
 いつの間にか首にかかっていた手も外れている。
 ゆっくりと立ち上がろうとするルーミアに優しく手を差し伸べる妹紅。
「すまなかった。 立てるか?」
 ルーミアはその手を払いのけ自分で立ち上がる。
「なんで殺さないの」
「だから言っただろ私も化け物だって」
「嘘だよ、どう見てもお姉ちゃんは人間だよ」
「引き千切らた腕が再生する人間が居るか?」
 ルーミアは少し困った様子で答えた。
「・・・居ない」
「何千年も歳をくわない人間は居るか?」
「居ない」
「そう、居ないんだ。けれど私はその両方を持っている。」
 そう言って妹紅は地面に座ってルーミアを見て、ゆっくりと口を開く。
「それを世間から見ると不老不死、もしくは化け物って言うんだ」
 妹紅の眼は何処か遠くを見るような眼差しでルーミアを見る。
 自然とルーミアはその場に座り妹紅の話に耳をかたむけた。
 自分がどんな時代に生まれたか、どうしてこうなったのか、
そしてなぜ自分の事を化け物かと言うのかを。
 自分の経験を話すのは妹紅にとっても苦しい事に過ぎない。
 けれど重ねてしまったのだ。
 昔の自分と今のルーミアを。
 ただ生きようとしただけなのに。
 ただ生活してるだけなのに。
 周りの人間から化け物と罵られ、殺されかけ、逃げまどった日々を。
 いつの間にかルーミアも頷きながら話を聞いているのに妹紅は気付く。
「って事だ。 つまり私も化け物なのさ」
「そーなのかー」
 自然とルーミアから笑みがこぼれていた。
 さっきまでの殺し合いが嘘の様な光景が広がる。
 普通の人から見れば楽しそうに笑う幼い少女とその姉の様な光景。
 けれどその光景も長くは続かなかった。
「なぁルーミア、人の肉を喰うのはもうやめないか?」
 妹紅の言葉にルーミアの顔から笑みが消える。
「どうして?」
 そう答えて来る事は妹紅には分かっていた。
 けど上手く説明が出来ない。
「お前だって人を食べなくなれば人に殺されずに済むし、
 これから楽しく生活できるんだぞ? 今回みたいに殺されそうになるの嫌だろ?」
「嫌」
「ならならやめるべきだ」
 必死の説得に心うたれたのかルーミアはその言葉に頷いて見せた。
『あれで分かってくれたのか? それとも単純なのか?』
「あ、お姉ちゃん笑った~ なんか面白い事でもあったの?」
「いや、気にしないでくれ」
『・・・・単純なのか』
 妹紅は自然と納得してしまった。
 けどルーミアの顔は暗いままだった。
「なんでそんなに暗い顔してるんだ?」
「だって私、肉以外口にしか事無いし」
「なら試してみれば良い、魚、野菜、色々ある」
 妹紅はそう言って周りを見る。
 探している物が見つかったのか突然地面を掘る妹紅。
 ルーミアはそれを黙って見ていた。
「ほら、タケノコだってそこらじゅうにあるんだ」
 妹紅の手にはまだ土のついたタケノコが握られていた。
 それをルーミアに渡して。
「この世にはいろんな食べ物がある、最初は無理せずに肉に近いものを食べれないい」
 両手を広げてそう言った。
 けれどルーミアは黙って渡されたタケノコを睨む。
 それを見た妹紅はゆっくりと両手を下ろす。
「私頑張ってみる」
 ルーミアの言葉に妹紅は笑う。
 つられてルーミアも笑う。
「そっか、そっか、頑張れよ。」
「うん、私頑張る」
 そして二人の夜は明けて行った。
・・・・
 ・・・
 ・・
 ルーミアとの約束をして三日。
 村ではちょっとした事件が起きていた。
「はぁ? 牛が死んでるだ?」
「そうなのしかも一頭じゃなくて数十頭も」
 久々に村に着た妹紅は慧音の話に驚く。
 話を聞くとその牛たちはどれも食い千切られた跡が残っていたらしく。
「ひとかじりよ、ひとかじり。」
 どの牛にもかじった跡は一つしなかった。
 どうやら牛たちは出血多量で死んでいたらしい。
「人食の化けの物の被害が無くなったと思えばこれよ」
 慧音は何度も机を叩く。
「霊夢や魔理沙に頼んで退治でもして貰った方が良いのかしら」
「あぁ、そうだな」
 妹紅は慧音の方を見る事もなくそう答えた。
 むすーとした顔で慧音は妹紅を睨む。
「妹紅、何か知ってるの?」
「いや、知らないけど」
 眼を合わすことなく妹紅は答える。
 いや、合わせる事が出来なかったのだ。
『もしかしたら、ルーミアの奴の仕業じゃ』
 妹紅には心当たりがあった。
 けれどそれを慧音に知られる訳にはいかない。
『アイツだって必死になってるんだ、それを邪魔するわけにはいかないしな』
「まぁそれなら良いけど」
 不機嫌そうに慧音はお茶をすすった。
 ・・・・
 ・・・
 ・・
「~♪、~♪」
 鼻歌を痛いながら夜の空を優雅に飛ぶリグル。
 そんなリグルの前にふわふわと黒い球体が現れた。
「あ、ルーミア~」
「えっとだ~れ」
 リグルは肩を傾けた。
「リグルだよ」
「なんだ、リグルか~」
 ふわふわと飛ぶルーミア。
 いつもの事なのだがリグルにはその飛び方に違和感を感じた。
「ねぇ、ルーミア 何かあった?」
 心配そうに声をかけると、
「大丈夫、お腹減ってるだけだから」
 そうルーミアは答える。
 予想外の答えにリグルは驚いた。
『あのルーミアがお腹を減らしているだなんて』
 心の中で慌て、けどそれを顔に出すまいと必死になる。
「じゃさ、これから人間食べに行けば良いじゃないか」
「それは嫌」
「はぁ?」
 リグルは驚きのあまりつい言葉に出してしまう。
「風邪? それとも頭打った?」
 ルーミアの周りを心配そうに飛び回るリグル。
「大丈夫、ただ約束しただけ」
「約束?」
 そう言ってリグルは動きを止めた。
「誰とどんな約束したか教えてくれる?」
「うん」
 そこでやっとルーミアは飛ぶのをやめる。
 そして妹紅とした約束をリグルに話し始める。
リグルはそれを真剣に聞いていた。
 ・・・・
 ・・・
 ・・
「って事で私は今人間を食べないの」
 約束事を話し終えたルーミアはそう言った。
「・・・・・・」
 何も言わないリグルにルーミアは、
「ねぇ聞いてたの?」
 そう話かけた。
「聞いてたよ、いや~余りの事に言葉が出なかったんだ」
「やっぱり妖怪として可笑しいのかな?」
 リグルの言葉に少し動揺したのか元気の無かった声がさらに元気を無くす。
「いや、変じゃないよ」
慌てて否定をするリグル。
そしてリグルは笑いながらルーミアに話かけた。
「最初は辛いと思うけど頑張って、私も応援するから」
「有難う、リグル」
 リグルには球体の中のルーミアが微笑んだように感じた。
 グ~~~~~
 球体の中からそう聞こえた
「えへへ、お腹すいちゃった」
「なら牛を食べに行けば良いじゃないか?」
「え~、あれ脂っこくて嫌い」
「最初は口に合わなくても頑張れば美味しくなるからさ」
 そう言って球体の中に手を入れるリグル。
 そして腕らしき物を掴んでリグル達はゆっくりと飛び始める。
『でも、ルーミアがそんな約束するなんてね』
 空を飛びながらリグルは考える。
『嬉しいな~』
 そしてニヤニヤと笑う。
『私も協力するから、一緒に頑張ろうねルーミア』
 月が昇る空。
 月を見ながらそう誓ったリグルであった。
 ・・・・
 ・・・
 ・・
 リグルが約束をして八日
「今日は何食べようか~」
「まだ牛が良い、魚は無理」
 最初はまともに食べれなかった牛も少しは食べれるようになったルーミアだったが
元気は無いままだった。
ここ最近ルーミアは自分の能力で姿を隠している。
リグルに心配をかけさせたくないのだろう。
「分かった、なら食べに行こうか」
「・・・・・うん」
張りも無く今にも死にそうな声でルーミアは答える。
『このままじゃルーミアが死んじゃう』
 リグルはそう考えた。
『なんとかしないと、でも』
 必死に考えて、見つけた答え。
『けれどこれを言ったら今までの努力が水の泡になる』
 リグルは自分と戦った、心の中の自分と。
 何日前から思っていた事、でもあえて口にしなかった事。
 必死に言わない様にしてた事。
 けれど、
「ねぇ、ルーミア」
 自分は負けた。
「な~に、リグル」
元気のないルーミアを見るのが辛くて。
「あのね、私考えたの」
死にそうなルーミアを見るのが辛くて。
『言いたくなかった。 でも、ダメ、耐えられない』
 近くに居るのに遠くに感じて。
『貴方の姿が見れないのがこんなにも辛いなんて』
 自分が辛くなって。
「あのね、私考えたの」
 ゆっくりと、震える唇でリグルは喋る。
「死んだ人間の肉を食べればこんなに苦労しないじゃないの?」
 ルーミアの動きが止まる。
「ほら、死んでる人間なら誰にも迷惑かからないし」
『もう後戻りはできない。』
 リグルは必死に言葉を並べる。
 ルーミアを元気づける為に。
 このぽっかりと空いた自分の気持ちを埋めるために。
「だからさ、今日は人間の肉食べて」
「・・・・・」
 何も言わないルーミア。
「お願い、今日は食べて良いから、このままじゃ死んじゃう」
 必死に説得を続けるリグル。
「死んだ人間じゃなくて良い、一人身の人間が一人消えても誰も気づかないから」
 泣きそうな声で。
「だから、ねぇお願い」
 何も言わずに黙り続けるルーミア
 けれどその周りには黒い球体は無かった。
 八日ぶりにルーミアの姿を見るリグル。
 細かった腕はさら細くなっていた。
「ぁ・・・ぁ・・・・」
 声にならない声でゆっくりとルーミアに近づくリグル。
 けれどあと少しでルーミアに触れると言う所でリグルは崩れた。
 ルーミアはそれを見てすかさずリグルの身体を支る。
 そしてゆっくりと頭を撫でた。
 それをきっかけに一気に涙を流すリグル。
「ごめん、ごめん。 でも、私、私」
 リグルは途切れ、途切れに話す。
「貴方の姿が見れないのが辛くて、貴方が居なくなるのが辛くて、
死んで欲しくないの、貴方にはこれからもずっと元気でいて欲しいの」
 黙って聞いているルーミアに不安を感じたのかリグルは慌てる。
「嫌いにならないで、自分勝手だって分かってる、
 けど側にいたいの、居て欲しいの、お願い私を一人にしないで」
 リグルは思い出す。
 妖怪だから、化け物だからと誰も近寄ってこなかった。
 けれど虫達が居た。
 虫達さえ居れば私は大丈夫だと思った、寂しくないと思った。
 けれど冬になると虫達は居なくなる。
 寂しかった、一人でいるのが嫌だった。
 冬が嫌いだった。
 けど今は違う。
 チルノが居る、ミスティが居る、そしてルーミアが居る。
 自分が一人じゃないと教えてくれた。
 けれど今その絆が崩壊しそうになっている。
 自分の発言で。
 怖かった。
 また一人になるのかと思うと怖くてしかたがなかった。
 だから、だから。
「大丈夫、一人にしないから」
 突然ルーミアが口を開く。
「え」
「私は死なないよ、だって妖怪だもん」
 優しく微笑むルーミアを見てリグルは泣き始める。
 嬉しくて、涙を流す。
 これからも、一緒に入れると分かって。
 愛しい人の近くに入れると分かって。
 リグルが落ち着くまで頭を撫でるルーミア。
 そして落ち着いたのが分かったのか、ゆっくりと口を開く。
「それに一人になんかしないよ、だって友達じゃないの」
「え、うん。 友達だもんね」
 リグル知ってしまった。
 自分の恋が終わった事を。
 けれどそれでも良かった。
『皆と居られる。それだけで私は』
 そうリグルは心の中で呟く。
「それじゃあ、早く牛食べに行こうよ、私お腹減っちゃた」
「そうだね、行こうか」
 大切な友達の為に。
 友達の想いを叶えるために。
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theme : 東方プロジェクト
genre : ゲーム

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会計 キリュウ

Author:会計 キリュウ
会計 キリュウ ・・・絵描き&コスプレーヤー&売り子
一言:頑張れ自分
   目指せ画力アップ
   そのために描きまくれ!!!!
   イベントは東方関係出まくってます^^ 

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