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リグルの物語

せっかくの10000ヒット記念に
限定配信をしていたリグルちゃんの物語
「家族」を、公開します
限定配信ではないので
暇な時にでも読んでくれたらうれしいな^^

※注意
漢字ミスが多いかもしれませんが
それはスルーしてください
・・・・いいのか?


夜の街
月明かりが空を光が照らしている。
そんな空に、一つの影が、
「紫め~~~、どうしろってのよ」
リグル・ナイトバグは、そうボソリと呟いた。
「何で私がこんな目に・・・・」
それは3時間前
幻想郷の空で八雲 紫と、鈴仙・優曇華院・イナバが弾幕を出し合っていた。
「こんなので私が倒せると思って?」
紫が余裕な顔で、イナバに話しかけた。
「うるさいわね。お師匠様の邪魔はさせません」
そうイナバは言いながら両手を紫に向けて、
「くらえ!!!」
と、叫びながら弾幕を紫に向かって撃ち出した。
しかし、
「あまいわ」
紫はこれを待って居たと言わんばかりで空間にスキマを入れた。
「!!!」
スキマに消えていく弾幕たち。
イナバはとっさに後ろを向いた。
けれども、後ろの景色にスキマが現れる形跡はなかった。
「自分の弾幕で逝きなさい」
紫は、不気味な笑みを浮かべた。
「上か!!」
イナバは弾幕を避けようと、上を見上げた。
ヒューーーーーーール
降って来たのは弾幕ではなく、所々黒焦げになっている人だった。
[リグルだわ] [リグル?]
イナバと紫はそんな事を思いながら、黒焦げのリグルを眼で追った。
ガサ ガサ ガサ
リグルは竹林に突っ込んでしまった。
イナバと紫はただリグルの落ちて行った辺りを、見続けていた。
ガサ ガサ ガサ
するとリグルが落ちて行った辺りが揺らぎ始め、
「ゆ~~~~か~~~り~~~!!!」
と、言う声と共にリグルが紫の元に飛んで来た。
「めんどくさいわ 貴方は外の世界でも頭を冷やして来なさい」
と、紫が言うとリグルの進行方向の空間にスキマを入れた。
「!」
リグルは何とか切れ目寸前で体を停止しようとしたが、間に合わず切れ目の中に入ってしまった。
「紫、今度あったら覚悟しとけよ!」
そう言って、リグルは切れ目の中に消えて行ってしまった。
「いいの?」
イナバは紫にそう訪いかけると紫は、
「大丈夫よ 少し外の世界に行ってもらうだけだから」
と笑いながら言った。
・・・・・・・・・・・・・
そんな感じで今にいたるのであったが、
「それにしても空気が汚い 埃っぽいし臭いし」
そう呟いてリグルは、
「虫達は大丈夫なのか?」
と、言って虫達がいるか周りを見渡した。
するとある建物の窓から少年が身を乗り出している事に、気づいた。
「何を」
リグルが、口を開いたとたん
少年が手を滑らしてしてしまった。
「!」
すかさずにリグルは、自分の能力を使って虫達を集め、少年が落ちて行く辺りに虫達を飛ばした。
「間に合え!!!!」
リグルはそう叫んだ。
バサ
リグルの願いが届いたのか、少年は地面ギリギリで虫達に包また。
そしてゆっくりと少年を地面におろした。
「????」
少年は何があった確認するように辺りを見渡した。
するとリグルが居た事に気づいた。
リグルはそのまま立ち去ろうとしたが、少年と目が合ってしまったらしく、
[仕方がないな]と思った
「大丈夫?」
リグルはそう言いながら、少年の近くに降り立った。
少年は、リグルの周りには色々な虫が集まっているのに気づいた。
「妖精さん?」
「っはい?」
リグルは、拍子抜けしたような声を出してしまった。
だが少年はそんなリグルの事を気にしていない様子で、さらに口を開いた。
「お姉ちゃんは、虫の妖精さんなの?」
「私は、妖怪よ!」
と、リグルは少年に強い口調で言った。
少し不思議そうに少年は、リグルを見ながらこう言った。
「妖怪?」
「そうよ 妖怪よ 怖いでしょう?」
リグルは、怖く見せるために少年を襲う様な素振りを見せた。
すると少年は、
「ううん 全然怖くないよ」
と、ハッキリとリグルに言った。
「・・・・・・・・・・・そうよね」
少年の言葉にショックを受けたリグルは、そう言うとその場に座り込んで小声で何かを言い始めた。
「―――長やほかの人間達にも怖がられなかったし私・・・・・」
「でもかわいいよ」
「!」
突然の少年の声に、リグルは驚きを隠せなかった。
「私がかわいい!」
「うん」
「橙やてゐよりも?」
「誰だかしかないけどお姉ちゃんは」
リグルは、少年の意見を聞かないで少年の頭上をフワフワ飛んでいた
「・・・お姉ちゃん聞いてる?」
「聞いてるよ」
と、リグルはそう言って少年の横に座った。
「そう言えば何で、少年は窓から身を乗り出していたの?」
突然、リグルがニコニコしながらそう言った。
「・・・・美浦 健二(みうら けんじ)・・・・・」
「はい?」
「僕の名前」
少年は、少し照れながらリグルに自己紹介をした。
「じゃあ美浦は何で窓から身を乗り出していたんだ?」
リグルはさっき言った言葉を、言い直した。
「・・・・笑わない?」
「笑わない、笑わないよ」
と、リグルは健二の眼を見て行った。
「あのね、虫を見ていたんだ」
健二は、そう言いながらリグルから顔をそむけた。
「あのライトに集まる虫達を見ていたんだ」
そう言うと、健二は敷地内にあるライトを指差した。
「光にあたって綺麗に輝いていたから、手を伸ばせば届くかなって思ってさ」
照れながら健二がそう言うと、
「虫好きなのか!」
リグルが目を輝かせて健二の手を、握りしめた
「う、うん」
健二はリグルがいきなり手を握って来たので、少し驚いてしまった。
「そうか、そうか」
リグルは、そう言うってうなずいた。
「なら美浦にイイ事を、してあげよう」
「え、イイ事?」
少し威張りながらリグルが、そう言うと自分の右腕を天にかかげた。
すると健二とリグルの周りに、虫達が集まって来た。
健二は眼を丸くして、周りを見渡していた。
「ふふふ、美浦すごいでしょう」
さっきより威張ってリグルが言うと、健二はリグルに顔を向けた。
「すごいよ、お姉ちゃん いったいどうやったの?」
「わ・た・しの、能力よ」
リグルは、もったいぶって言った。
「能力?」
「そう私の能力、[蟲を操る程度]の能力よ」
リグルはそう言うっている途中で、健二がリグルがさっきやった様な動きをしているのに気づいた。
「・・・・・何やってんの?」
「あ、・・・その・・・僕にも出来るかなって思って」
健二が照れながら言うとリグルは、
「あっははははははははは」
と、お腹を押さえながら笑い転げた。
「お姉ちゃんそこまで笑わなくても」
「あはは・・・ごめん、ごめん ほら美浦、好きなだけ蟲と・・・・」
リグルがそう言っている間に健二は、周りに集まった虫達と戯れていた。
「・・・私が言わなくても大丈夫か」
健二と虫達が戯れているのを見ていると、リグルはなぜか心が安らぐ様な気がした。
「あ、美浦気をつけてね 蟲達の中には毒を持ってる奴も居るからね」
「大丈夫だよ、お姉ちゃん 僕ずっと病室で本読んでたから大体は分かるんだ」
健二は、リグルの顔を見ないでその問に答えた。
「病室?」
「僕さ昔っから病気がちで、学校にもまともに行けなくて、一日中病院の個室で本を読んでいる事が多かったんだ」
「何処か悪いのか?」
リグルは、少し心配しながら言った。
「分かんない」
「分かんないって」
リグルは、あきれてしまった。
「お医者さんが言うには原因が分からないんだって」
いつの間にか健二は虫を触っていた手を動かすのを止めて、リグルの方を見ていた。
「それなら !」
そう言いながら健二に顔を向けたリグルだったが、健二の瞳がさっきと違っている事に気づいた。
[この眼]
リグルはその眼に、見覚えがあった。
それはまだ人間が妖怪たちを恐れ、恐怖していた時代
妖怪に追われた人間たちが抵抗し、最後に諦めた時の眼に似ていた。
リグルはそんな眼が嫌いだった。
[なぜ なぜお前たちは人生を諦める 人間だったらもっと自分の人生にあらがって見せろ そしてその自分の運命を変える努力をなぜしないんだ]
リグルの心の中に怒りがフツフツとわいてきた。
バサ
いきなり立ち上がったリグルは、健二を睨みつけた。
「お前は自分で努力したか?」
少し強い口調でリグルは健二に問いかけた。
「努力?」
「そう努力 病弱ってのは、体を鍛えれば治る事だってあるんだから」
リグルは少し物知りっぽく話したが、実際自分でもホントかどうか分からなかった。
「ホント?」
「ホント、ホント」
リグルは、さっきまであった怒りの感情が何処かに行ってしまった事に気づいた。
健二はリグルの言った言葉に勇気付けられたのか、瞳に最初の輝きを取り戻していた。
「僕、頑張ってみようかな」
そう言うと健二はその場で、腕立て伏せをやり始めた。
「いや、そんなすぐにはやらなくていいから」
慌ててリグルは、健二を止めた。
「毎日少しずつやっていけばいいのよ」
そう言うとリグルは自分の服に付いた草を払い落すと、ゆっくりと空に浮き始めた。
「じゃあ私そろそろ行くね」
「あ、待って」
健二は行こうとするリグルを止めようとしたが、リグルはそのまま飛び続け様とした。
「待ってよ リグルお姉ちゃん」
けれどその言葉を聞いてリグルは飛ぶのをやめ、健二の方を向いた。
さっきからリグルの事をお姉ちゃんと呼んでいたが、名前を付けて呼んだのは初めてだった。
健二も自分で言っといて、顔が赤くなっていた。
「・・・・・僕部屋に戻らないといけないから、戻してくれると嬉しいんだけど・・・・・」
「あ~~~、分った」
そうリグルが言うと健二も元に戻って、健二に手を差し伸べた。
「ほら、捕まって」
「・・・・・うん」
健二がリグルの手をつかむと、ゆっくりとリグルは健二が落ちた窓に飛んで行った。
ゆっくりと窓に近づいたリグルは、そっと健二を部屋の中に入れてあげた。
「じゃあ今度こそ行くね」
「お姉ちゃん、また明日も来てくれる?」
リグルは少し困った表情をした途端、
グ~~~~~~
と、リグルのお腹が鳴ってしまった。
リグルは顔を赤くすると、健二は近くの引き出しからクッキーの箱を取り出した。
「よかったら食べて」
リグルは少し警戒をしながら、その箱を受け取った。
「美浦、これなに?」
「クッキーだよ。美味しいから食べてね」
「そうなのか、じゃあ後でゆっくりと食べるかな」
「ねぇお姉ちゃん? 一ついい?」
リグルが箱に気を取られていると、健二が照れながら口を開いた。
「何? 何でも言ってよ」
リグルは健二に笑いながらそう言った。
すると健二は、さっきよりもさらに照れてこう言った。
「あの・・・・・僕の事、・・・・」
健二があまりにも照れていたため最後の方が、リグルには聞き取れていなかった。
「ごめん美浦、最後の方聞き取れなかった。もう一度言ってくれる?」
「健二って言って下さい」
そう言った健二の顔は床を向いていた。
・・・・・・
一瞬、二人の時が止まった様は気がした。
「・・・別にいいけど」
最初に動いたのはリグルだった。
リグルがそう言うと健二の顔をあげて、
「ありがとう お姉ちゃん」
と、笑顔で言った。


リグルは一人山奥にいた
月明かりに照らされて、クッキーの箱に手を突っ込んでクッキーを一つ取り出した
ぱく
「うまいな これ」
リグルはそう言うともう一枚取り出して口に入れた
ゆっくりと風がリグルの頬を撫でる
「紫、早く迎えに来いよな」
夜空の下
リグルは星々を見ながらそう言った
・・・・
・・・
・・
その頃幻想郷
「む~~~~」
紫は悩んでいた
「何よ深夜に人の家に押しかけて しかも悩み始めるなんて」
霊夢はそう言いながらお茶を紫に出した
「いえね 何か忘れているような気がしてね」
「ついに老化現象か?」
霊夢の隣に座っていた萃香が冗談交じりにそう言った
すると紫は萃香をすごい勢いで睨んだ
「うそだよ うそ! 冗談」
萃香はすぐさまそう言った
「で、ここに来て何か思い出した?」
霊夢はあくびを混じらせながらそう言った
「それがさっぱり」
紫は笑いながらそう言った
「・・・・・はぁ・・・・・」
霊夢がため息を吐きながら紫を見た
「・・・もう遅いし帰るわね」
紫は残っていたお茶を飲み干してゆっくりと霊夢にそう言って手を振った
「なぁ霊夢」
「何よ萃香」
「眠るか?」
「そのつもりよ」
そう言って霊夢を重たいまぶたを擦りながら蒲団の敷いてある部屋に向かった
「湯呑片づけなくていいのか?」
「あ~~~ 明日の朝ね」
霊夢がそう言うのを聞いて萃香もゆっくりと部屋に向かった
・・・・
・・・
・・
リグルが外の世界に来て一日がたった
今日もリグルは夜の空を飛んでいる
昨日と違ってリグルには目的地があった
健二の居る病院である
{まぁ約束したし 行かないとな}
リグルはそう思いながら飛んでいた
その手には昨日健二がくれたクッキーの箱が握られていた
{お礼にはちょうどいいかな?}
箱の中にはリグルが集めたドングリなどが入っていた
気がつけばリグルは健二の居る病院が見えて来た
「えっと」
リグルはそう言いながら健二の部屋を探し始めると
「リグルお姉ちゃん」
小さな声がリグルの耳に届いた
リグルは声のする方向を見るとそこには健二が手を振っていた
「健二また落ちても知らないぞ?」
「大丈夫、そうしたらお姉ちゃんが助けてくれるでしょ?」
そう言うリグルはふと笑って健二を見た
すると健二も笑ってリグルを見ていた
「お、そうだ これお土産」
そう言うとリグルはクッキーの箱を健二に差し出した
「リグルお姉ちゃんありがとう」
そう言うと嬉しそうに健二はクッキーの箱を受け取った
「そうだ 山に行こうか」
突然のリブルの提案に健二は驚いた
リグルは健二の答えを聞く事なく手を掴んで部屋から飛び出した
「うわ」
健二はそう一言言うと眼を閉じた
すると体がふんわり浮く感覚が健二をおそった
ゆっくりと健二は眼を開けるとそこは町からはるか離れた頭上だった
健二はただ眼を丸くしてリグルの方を見た
リグルはただ笑って健二にほほ笑んでいた
「・・・重いや」
突然リグルがそう呟いた
「え、だっ大丈夫なのリグルお姉ちゃん?」
「う~~~~ダメかも」
ドンドンと高度が下がって行くのを健二は感じた
「でも私頑張るよ」
健二は何故か不安な気持ちに一切ならなかった
・・・・
・・・
・・
「あらあら」
遠くの方でリグルを見ている紫がいた
「人がせっかく思い出して迎えに来て見れば」
紫はそう言って笑って見せた
その笑みはとても温かいものだった
「もう少しそっとしておきましょうかね」
そう言うと紫はただリグルの頑張る姿をずっと遠くから見ていた


「な、なんとか来れた」
リグルはそう言うと地面に座った
すぐ近くで健二は町の方を見ていた
「綺麗だね」
「そうだね」
二人はただ町の夜景を見ているだけだった
静かに流れるそよ風がリグル達の頬をなでた
「光になる物何か持って来た方が良かったな」
「そうだね」
リグルの問に健二は答えた
辺り深い、深い闇が広がっていた
「ルーミアでもいるのか?」
小さな声でリグルはそう呟くと健二が
「ルーミア?」
と、リグルの顔を覗きながらそう言った
「そうルーミア 彼女が居ると周りが黒一色になるのよ」
リグルはそうやって答えると健二は
「ねぇリグルお姉ちゃんもっと詳しく教えてよ」
「うん? ルーミアについて?」
健二は顔を横に振ると
「違うお姉ちゃんの友達について」
そう言って笑って見せた
「友達か、む――――」
そう言ってリグルは悩み始めた
それを見た健二は
「・・・・もしかして友達いないの?」
「なぁ! 居るに決まってるだろ? 例えばだな」
そう言って慌てて話し始めるリグル
その話を黙って聞いている健二
二人の時間はゆっくりと流れて行った
・・・・
・・・
・・
「それで射命丸の奴がさ」
ふとリグルの話を聞いていた健二は腕時計を見た
「あ、もうこんな時間だ 早く戻らないと看護婦さんに気づかれちゃう」
と言って慌て始めた
「・・・・そうかなら帰るか」
リグルはそう言って話すのをやめて健二に手を差し伸べた
「ほら行くよ 健二」
「うん」
そう言って健二はリグルの手を掴んだ
「僕重いけど頑張ってね」
健二がそう言って笑ってみせる
「ったく」
そう言って笑うリグル
そして夜の空に飛び立って行った
・・・・
・・・
・・
「・・・大丈夫そうだな」
そっと健二を病室に入れるリグル
「有難うお姉ちゃん」
そう言ってリグルに笑う健二
「・・・それじゃぁ帰るね」
そう言ってリグルはゆっくりと飛び立とうとした
「あ、待ってお姉ちゃん」
そう言ってリグルを引き留める健二
そして健二はリグルに背中を向けた
ゴソゴソ
「?」
リグルはジッと健二を見ていた
「あった」
そう言うと健二は箱を持ってリグルの元に近づいて来た
「はい クッキー」
「あ、いいの?」
リグルは嬉しそうにその箱を受け取った
「うん」
「有難う健二 実はこれ気に入ってたんだよ」
リグルはそう言うと笑顔で健二にお礼を言った
「・・・それじぁね、お姉ちゃん」
「ああ、健二明日もお土産楽しみにしててな」
リグルのその言葉に健二は笑って
「うん」
そう言って手を振った
・・・・
・・・
・・
「~~~~♪、~~~~♪」
楽しそうに鼻歌を歌いながらリグルは夜の空を飛んでいた
「あ~~~~ら、やけに楽しそうね」
その時だった何処からともなく声が聞こえた
「! その声は紫だな! 出てきな」
さっきまでの楽しい気分は何処かに消え去ったのかリグルは辺りを険しい表情で見渡した
「まさか妖怪が人間に恋するなんてね~~~」
紫はいつの間にかリグルの目の前のビルに悠然と座って居た
扇子で顔を隠していたがリグルには紫が笑っている様に感じられた
「恋だ?」
リグルはそう言って紫を睨みつける
「そうよ せっかく人が迎えに来たって言うのにね」
そう言って扇子を扇ぐ紫
それを見たリグルは
「あっははははははははは」
そう言って高笑いをして見せた
それを見た紫はポカンとした顔でリグルを見ていた
「―――― はぁ すまん、すまん 紫、感じがいしてるぞ?」
リグルはそう言ってお腹を押さえながら紫に謝って見せた
「な、何がおかしいって言うの?!」
紫は馬鹿にされている様でとても腹だ出しかった
「お前は私が恋をしているって言ったよな?」
「そうよ 何か間違ってる?」
「ああ、間違ってるね」
リグルはそう言ってニヤリと笑ってみせる
「じゃぁ何だって言うの?」
「家族愛って奴だな」
「家族愛?」
紫は納得のいかない顔でリグルを見た
「そう健二は私にとって弟なのさ、アンタなら分かるはずだよ?」
そう言ってリグルは紫の横を通り過ぎて行く
「あ、明日のこの時間に迎えに来てくれ、健二に最後のお別れをしないとな」
リグルはそう言って夜の闇に消えて行った
{あの子}
紫はリグルの消えていた方角を見て思った
{泣いてた?}
・・・・
・・・
・・
「ただいま」
「お帰りなさい紫様」
紫が帰って来たのを確認した藍はそう言って見せた
「今日はやけに遅かったですね」
藍はすでに寝巻に着替えておりのんびりとしていた
「まぁね 色々有るのよこっちにはね」
そう言って紫は机にうつ伏せた
コトン
紫の眼の前にお茶が置かれた
それを見た紫はゆっくりと起き上がり一口飲むと
「ねぇ藍、少し聞きたい事が」
そう言ったが途中で口を閉じた
「何ですか紫様?」
藍は寝ている橙を起こさない様に布団を直しながら紫を見ていた
「う~~~ 何でもない」
「?」
藍は不思議そうに顔をかしげた
紫はゆっくりと自分の持っている湯呑を見た
{家族愛、か}
そう思った時、紫の顔に笑みがこぼれた
・・・・
・・・
・・
ボ~~~~~~
リグルは月をジッとながめていた
「は、いけない、いかない」
そう言って自分の頬を手で打った
「~~~~~~」
自分でやっときながら痛がるリグル
そしてキリッとした顔で辺りを見渡した
「・・・・能力で見つけてもいいんだがな」
そう言って悩んでみるリグル
「いやいや、やっぱり自力で探さないと駄目だよな」
そう言ってまたキリッとするリグル
「早く見つけないと」
リグルは辺りの木を見てまわった
・・・・
・・・
・・
「ねぇ紫」
「あら、貴方から私に声をかけるなんて珍しいわね」
そう言って笑いながら紫は幽香の方を見た
「茶化さないね」
「で、何なの人の事呼び止めて」
「最近リグルが顔を出さないんだけど、貴方何か知ってる?」
紫は少し考えて幽香に向かってこう言った
「知らないね」
静かに紫を見続ける幽香
それを黙って見続ける紫
「・・・・そう、それなら良いけど」
そう言ってゆっくりと紫に背を向ける幽香
「あ、会ったら言っといて何時でも待ってるからってね」
そう言うと幽香は花畑に消えて行った
「・・・・気付かれた?」
紫はそう言って顔をかしげた
・・・・
・・・
・・
「~~~~♪、~~~~♪」
リグルの服はボロボロになっていたがなぜか嬉しそうに空を飛んでいた
手には昨日貰ったクッキーの箱があった
その箱の中からガサゴソと何かが動く音が聞こえていた
「ふ~~ やっぱり能力を使わないで探すのは苦労する~~♪」
そう言っていたがリグルは笑顔で空を飛び続けていた
「お、見えて来た」
健二の病室が見えて来たリグルはゆっくりと窓に近づいた
窓の向こうは電気がついていた
コンコン
リグルは窓を叩くが中からは何も反応がない
そしてリグルは窓に手をかけて見る
{あれ、開いてる}
リグルはそう思って窓を開ける
部屋には健二の姿がなかった
「・・・・少し待つかな」
リグルはそう言ってベットに座った
するとベットの近くに手紙の様な物が落ちていた
よく見ると[リグルおねいちゃんへ]と書いてあった
「私宛?」
そう言ってリグルは手紙を拾って中を見てみる
そこには
[リグルおねいちゃんへ
 げんきになったらおねいちゃんのいえにあそびにいきます]
と、書いてあった
「・・・・どうしよう」
リグルは困った言い方をしたが顔は笑顔のままだった
その時だった
病室の扉がゆっくりと開いて行った
・・・・
・・・
・・
リグルは病院の屋上で月を眺めていた
「最後の挨拶はすんだ?」
リグルの横に紫がゆっくりと座る
けれどリグルはずっと持っていたクッキーの箱を見ていた
「あら何その箱?」
紫はそう言って箱を見る
「   え    」
蓋の上には水が溜まっていた
紫はゆっくりとリグルの顔を覗き込んだ
リグルの眼には涙が溜まっていた
・・・・
・・・
・・
「貴方がリグルさん?」
病室に入って来たのは見知らぬ女性だった
「 ? アンタ誰?」
リグルは不思議な顔をして女性を見る
「あ、私は健二君の担当の看護婦です」
「健二の知り合い?」
リグルがそう言うと看護婦はゆっくりと頷いた
そして看護婦はゆっくりと口を開いた
「健二君から貴方の事は聞いています
 健二君と遊んでくれて有難う御座います」
そう言うと看護婦はリグルに深々と頭を下げた
リグルはその行動を見て慌てた
「いやいや 私も健二は弟みたいでとても楽しかったです」
そう言ってリグルは看護婦を見た
すると看護婦はニコやかに笑って見せた
「で、健二は何処ですか?」
そう言った時だった
看護婦の顔が暗くなったのをリグルには分かった
「なぁ健二に何かあったのか」
「・・・・・」
黙っている看護婦
「なぁ何があったんだ」
リグルは黙っている看護婦に向かってゆっくりとそう言った
すると看護婦は
「・・・・・・びょ」
ゆっくりと開く看護婦の口
「病気の悪化で彼も私たちも頑張ったのですが」
「   え    」
リグルは看護婦の言っている事が理解できなかった
「今日の午後に健二君は」
看護婦の言葉をさえぎる様に叫んだ
「言わないでくれ」
リグルの叫びに看護婦を口をつむった
リグルの手には健二の手紙が握り潰れていた
ゆっくりと窓に近づくリグル
「あ、リグルさん待って下さい」
看護婦の言葉にリグルの動きが止まった
「健二君が有難うと言っていました」
看護婦の声は震えていた
「・・・・・・・・・・・ありがとう」
そう言ってリグルは空へと飛び立って行った
・・・・
・・・
・・
「そう」
紫はリグルの言葉を黙って聞き終わるとそう言った
リグルは自分の持っていたクッキーの箱をゆっくりと開ける
するとその中からはカブトムシが一匹外に出て来た
「・・・・健二が一番好きな虫だって教えてくれたんだ」
リグルが弱々しくそう言うとカブトムシは空高く飛んで行った
「いいの?」
「・・・もう貰い手が居なくなったんだ 私が持っていても仕方がないよ」
リグルはそう言って紫を見る
必死に笑顔を作ろうとしていたリグル
それを見た紫はリグルを自分の胸にそっと寄せた
「・・・・・泣いていいのよ」
優しくリグルに声をかける紫
その言葉と共にリグルの気持ちの糸が切れた
「う、う、うぁ~~~~~~~~~~~」
紫は胸に温かい水が広がるのを感じた
そしてリグルの頭を優しく撫で始めた
夜の空に彼女の鳴き声が響き渡る
ゆっくりと静かに・・・・・
・・・・
・・・
・・
リグルは花畑に居た
「あらお久しぶり」
幽香がリグルにそう言った
「久しぶり 幽香頼みがあるんだけど良いかな?」
「あら貴方から頼みなんて珍しい で、いったい何?」
リグルは幽香にある紙を見せた
「う~~ん これならアメジストセージだと思うわ」
「それって何処で手に入るかな?」
「アメジストセージならハーブだから紅魔館とかに行ってみたら?」
「ありがとう幽香」
そう幽香が言うとリグルは嬉しそうに紅魔館の方に飛んで行った
そして幽香の手にはリグルから渡された紙が残っていた
「まぁ何があったか知らないけど」
そう言って幽香はその紙を折り始めた
「彼女にとってはいい経験になったのかしかね」
そう言って笑って折った紙飛行機を空に飛ばした
その紙には「家族愛」と書いてあった
・・・・
・・・
・・
川の近くにリグルは立っていた
「健二これを持っていてくれ 向こうの世界でも私を忘れない為に」
そう言うとリグルは咲夜から貰ったアメジストセージを川に流した
「家族愛って花言葉を持った花だよ」
流れて行くアメジストセージを見てリグルはそう呟いた
「やけに寂しそうだなリグル」
リグルが振り返るとそこには小町が立っていた
「何だ小町か」
リグルは嫌そうな顔で小町を見た
「なんだよ その顔?」
「・・・・・別に」
そう言って小町から顔をそむけたリグル
すると小町は
「せっかくお前に良い者持って来たのにな」
と笑いながら居た
けれどリグルは小町に背を向け続けた
「・・・・リグルお姉ちゃん?」
彼女は自分の耳を疑った
それもそのはず
もう聞く事の出来ないと思っていた声が後ろから聞こえたからである
彼女はすぐに小町の方を向いた
するとそこには彼女が会いたがっていた人がそこに居たのだ
彼女は自分の眼を疑った
「リグルお姉ちゃん!」
そう言って少年は彼女の方へゆっくりとかけだした
彼女もゆっくりと少年に歩み寄る
彼女の視界はゆがんでいた
少年は彼女に飛びついて泣き始めた
そして彼女も泣き始めた
もう会えないと思っていた人にもう一度会えたから
彼女の愛しい弟にもう一度会えたから
・・・・
・・・
・・
「これで良かったんですか? 四季映姫様」
小町は隣の木に隠れていた四季映姫そう言った
「これで良かったのよ」
そう言って四季映姫は歩き始めた
「あれ、もう行くんですか?」
「始末書書かないとね 後の事よろしく小町」
そう言って森の中に消えて行く四季映姫
それを見送ると小町はリグルたちの方を見る
そこには楽しく遊んでいる姿があった
それを見た小町の顔にはいつの間にか笑みがこぼれていた
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genre : ゲーム

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会計 キリュウ

Author:会計 キリュウ
会計 キリュウ ・・・絵描き&コスプレーヤー&売り子
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   目指せ画力アップ
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